生物と無生物のあいだ
とても面白くて、久しぶりに「一気に読みきった」本です。
著者は分子生物学を専攻する立場から、「生命とは自己複製するシステムであると同時に、『動的平衡』にある流れである」と規定する。
...などと書くと難しそうに聞こえるが、遺伝子がDNAに存在することの発見から、生命がダイナミックな流れにあることの検証方法などが、文型人間の私にも分かりやすく書かれていて、まるでよく出来た小説やエッセイのようです。
後半、著者自身の専門分野に入ると少し難しくなる気もするが、それでもノックアウトマウスに現れた現象について、「動的平衡」とからめて説明する終盤は、ミステリーの謎解きを読むような面白さ。
子どもの頃、エジソンや野口英世の伝記などに心躍らせた記憶がある人だったら、専門知識がゼロでも楽しく、また興味深く読めると思います。
著者は分子生物学を専攻する立場から、「生命とは自己複製するシステムであると同時に、『動的平衡』にある流れである」と規定する。
...などと書くと難しそうに聞こえるが、遺伝子がDNAに存在することの発見から、生命がダイナミックな流れにあることの検証方法などが、文型人間の私にも分かりやすく書かれていて、まるでよく出来た小説やエッセイのようです。
後半、著者自身の専門分野に入ると少し難しくなる気もするが、それでもノックアウトマウスに現れた現象について、「動的平衡」とからめて説明する終盤は、ミステリーの謎解きを読むような面白さ。
子どもの頃、エジソンや野口英世の伝記などに心躍らせた記憶がある人だったら、専門知識がゼロでも楽しく、また興味深く読めると思います。
by hagi_dontaro
| 2007-07-12 23:48
| 本